静岡県内・県外の政治経済ニュースに一言

天野進吾のコラム

2011年12月

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慣れない政権与党の民主

 党の分裂という極限状況にあって、最後に到達した落とし所が「消費増税半年の先送り」でありました。
 民主党議員の皆様の「消費税の増税反対」の叫びは確か妥協を許さない庶民の声の代弁者たる「自負心」からであったと思うのでありましたが、僅か半年間というささやかな譲歩によって、妥協された議員の皆様のご決意は意外に他愛のないものでした。
 更に付録として低所得者層の「逆進性」については「給付付き税額控除」を検討するという「媚び」にも近い付帯事項を付記しているのである。
 総理をはじめ、閣僚の皆様は年末に至って、政権与党の難しさ、厳しさをもろに感じたことと存じます。
 更に年越しても離党の動きは絶えることなく内乱状況は当分継続するでしょう。
 さて、今年は「卯年」、本当なら大きく飛躍する1年だったはずです。卯の刻とは午前6時、方角は東を意味し、まさに東天に太陽が昇る時でした、それが東日本大震災をはじめ天災に翻弄された1年でした。
 来年は「辰年」です。
 立派なお宅の屋根の支えに据えられる柱を「うだつ」と云います。
 そう、是非来年は皆様にとって「うだつ」の上がる良い年になりますように・・・

2011/12/30

野党席に親しむ自民党執行部

 民主党内では「消費税」が火種となって、離党する構えの若手議員が増えているという。実際、消費税10%は国民の民主離れを増長させる大きな切っ掛けとなるでしょう。 これまでの戦後政治史を見ても、若者達の機敏な対応が良かれ悪しかれ、日本の政治を動かして来た。それ故に現政権は政策の統一に躍起となりながらも、全員の納得は容易ではない、恐らく、これからも何人かの脱党者が見られるでしょうが、どうぞ「たそがれ日本」にはならないよう、少なくとも「親小沢」だけは排除して頑張って下さい。
 さて、我が自民党ですが、漸く新聞の活字に「安倍」の2字が見られるようになりました。安倍晋三さん、今こそあなたが飛び出す時です。残念ながら脆弱な自民党の再生には谷垣さんでは無理です。
 決して2番煎の誹りは受けないものと考えますが、如何でしょう。

2011/12/27

年末、暇にまかせて「山本五十六」を見る。

 ご存知、連合艦隊司令長官「山本五十六」は、畢竟、戦争遂行の報道攻勢に敗れたと云えるでしょう。
 私が生れた昭和17年2月、開戦から僅か2ヶ月後ですが、「シンガポール陥落」の提灯行列、それは開戦直後ではありましたが、山本五十六はこの時こそ戦争終結の好機とみておりました。
 勿論、米国がこれに応ずるか否かはさておき、最大の戦争犯罪人は世界情勢を知りながら、戦争を煽り続けた報道各社の愚かな行為が結局は「原爆」の悲劇を生んだのでした。
 「山本五十六」の翌日は「坂の上の雲」の完結編、こちらは「日露戦争」に絡む人間模様が主題でしたが、この戦争映画もその最後は「報道の煽り」を非難するものでした。「親の心、子知らず」を地で行くように、「戦争続行」を煽り、その結果「右翼の台頭」を許し太平洋戦争への道を敷いてしまったのです。

2011/12/26

「震源域の想定を2倍に」有識者会議

 凡そ、いい加減な地震予知有識者会議である。確か30数年前、「明日起きても不思議でない」東海地震説も当時の日本を代表する学者達が集まっての結論だったはずです。
 それが今年になって、東海地震説に誤りがあった事を認めた様ですが、県政の莫大な借金の一端はその恫喝によって生まれたと云っても過言ではありません。
 さて、東海・東南海・南海の3巨大地震の被害想定をこのほど従来の想定を2倍に拡大したようです。率直に云って、幾ら想定を拡大し、驚かされようが、所詮大衆にはささやかな非難方法を考えるだけ、更には市町の対応も津波対策では「東名高速道路」によじ登る手立てを準備する程度です。その発想も津波対策の最善の策はひたすら、高台に逃げる事という原則から生まれたものです。
 処で、東日本大震災は幸い真昼間の出来事でしたので、多くの市民が細い山道を避難することができたのです。若し夜中の津波発生であったなら更に大きな被害が想定されるところです。

2011/12/25

「エコ都市全面支援」のタイトルに驚く

 朝刊によれば中国の渤海湾沿岸で進行する省エネ・環境循環型モデル都市の建設事業を日本政府として全面支援していく方針を固めたという。
 「曹妃甸(そうひでん)エコシティー」は総面積310万平方㌔mの中に凡そ60平方㌔mもの日本企業専用の進出用地を設けるという。
 ところで、日本経済の衰退の原因の一つに企業の海外進出があると思うが、この計画も将に「日本沈没」を企図したものに思えるのだが如何でしょう。
 30年前の中国なら自国の発展のための手段として、疑いなく私達も理解したでしょうが、この度の企画は日本の産業の骨抜き政策とも私には思えるのです。心配です。
 さて、話題を変えてこの「曹妃甸」は河北省唐山市と記載されています。
 ご存知でしょうか、30年以上前、その頃の中国は厳しい報道管制のもと、日本の新聞もご多分にもれず「報道管制」のもとでしたから、大新聞ですらほんの片隅に「唐山で大きな地震」の見出しだけで具体的被害状況は一切触れておりませんでした。しかし、実際は20万人以上の死者を出した空前の大災害だったのでした。
 10数年前、私はその唐山地震について機会があり中国の警察関係の要人に訊ねた処、震災の後、唐山市の周囲に侵入禁止の壁を設け、その近郊に新しい唐山市を作ったと説明しておりました。即ち、災害の片付けを放置して、亡くなった唐山市民はそのままに捨て置かれたのでした。四川地震の際にもそんな光景がありました。その時も「これ以上の侵入禁止」の立て札ばかりが・・・。

2011/12/24

中国、韓国、日本はどう対処する。

 金正日の逝去を報じた臨時ニュースは東南アジア諸国に巨大地震の発生かと思わせる程の衝撃となって伝えられたのでした。
 最初に動揺したのは韓国でした。臨時ニュースの前日に逝去したことを隣国にありながら全く関知できず、「平壌おばさん」の報道で初めて知った政府の凡庸さに批判が集まる、と同時に「脱北」への警戒態勢が顕著となったのでした。日本政府はニュースを聞いて「ホント・・」の驚きの声一つで何の手だても考えない、――これから北鮮は「どうする」――という極めて平和な観測だけが飛び回っているのである。
 一方、中国政府は当初、北鮮に優しい姿勢をみせていたが、その実、国境周辺に「空中管制機を増強して警戒したという。
 何といっても北朝鮮が崩壊しようものなら、先ず中国に大量の難民が突入するでしょうから警戒に越した事はありません。次には国境を一にする韓国にとって、途轍もない事態が生れる事は自明のところでしょう。
 勿論、嘗て、「この世の春」の触込みで北に渡った多くの在日の方々は「日本こそ帰る国」でしょうから、新潟港に難民をのせた軍艦が横付けされることも考えられます。
 本当に困ります。一時たりとも北朝鮮の動向に目が離せられません。

2011/12/21

見苦しい李明博大統領の訪日

 私にとって韓国は中国より遙かに「良き隣人」の意識があります。しかし、その中韓両国は折にふれて自国の政治課題が暗礁に乗り上げた際に屡々、引っ張り出す政治手法が「悪いのは日本」という常套的政治手法です。昨日、来日した李大統領が京都迎賓館で費やした凡そ1時間のうち、40分を「慰安婦問題」に費やしたと云う。
 処で、この慰安婦問題は20年ほど前に自民党政権時代に「日本軍の関与」を認め、「平和基金」を発足させる等、誠意をもって対処してきたと考えます。にも拘らず、今頃になってこれがクローズアップされたのは他ならぬ大統領選挙が近づいたからでしょう。
 殊に最近では中国漁船の横暴によって一人の韓国警察官が殺されたにも拘わらず、中国に十二分に物言えぬ韓国の政情、そして人気に陰りの見える李大統領は日韓首脳会議の3分の2にあたる時間を「慰安婦」問題に費やすなど、私が期待していた李明博氏ではありませんでした。

2011/12/19

ウソでしょう?石原新党の設立

 唯一、毎日新聞だけが「今月20日に石原都知事を頭にした新党結成の準備会が行われる」と掲載している。
 確か、先月にも同様なニュースが流れ、新聞各社は一斉にこれに飛びつき、報道しましたが、結局何も起こらず、消沈しまいました。
 これを契機に、他の新聞社は国民新党の亀井代表を「狼少年」と思ったでしょうか、再び動き出した今回の「新党ゴッコ」には歯牙にもかけぬ姿勢でこれを無視しているのです。
 石原知事も、余命幾許もない御高齢ですから、遠慮しては如何かと、老婆心ながらご忠告申し上げます。また、「たちあげれ日本」は遂に「立枯れ日本」のまま終息してしまいそうです。
 更に、小沢グループもこれに加わるとの事、若し本当なら襤褸(ボロ)屋に爆弾を仕掛けたようなものでしょう。
 石原都知事、応援してきた私として、是非こんなくだらない企画に乗る事のないように願います。

2011/12/17

政府の作業部会の不思議

 「被曝、年10ミリシーベルト目標」と政府の作業部会は提言している。今朝の新聞には更にご丁寧にも、放射能被曝量について100ミリシーベルトを境に下部は「健康の影響は明らかになっていない」とあり、上部については癌リスクの増加確認とあります。
 しかし一方、私の手元にある「資源エネルギー庁」の資料によれば、100ミリシーベルト以下については「臨床症状が確認されず」とあります。更に「日常生活と放射能」のページでは日本人が年間に自然界から浴びる放射能は2・4ミリ、1回の全身CTスキャンは6・9ミリ、ブラジルの自然界からの放射能は10ミリシーベルトとあります。またがんや白血病等は「確率的影響」に分類され、1000ミリ毎に癌で死亡する確率が5%増加するという研究成果があると記載されております。
 同じ政府関係の出典にも拘らず、内容は極めて異なるところで、国民の理解しえない処です。
 今日にも政府は原子炉の冷温停止状態の達成を宣言し、行程表「ステップ2」を終了するという、その点も、本当に大丈夫ですか?

2011/12/16

何のための公開か、高校の不祥事。

 今日は所属する文教委員会の開催日。その審議の中で、議案とは無関係ながら、昨日の新聞に掲載されましたが、県立I高校の不祥事を県監査委員会が公表した点について、恐らく委員から意見が集中すると考えられます。
 I高校では09年、10年の2年間に校内の売店や近隣のコンビニなどで、実に74人もの生徒が補導されたが、譬え高校生であれ、目に余る乱行ということから、この件を監査委員会として公表したが、その結果、大きく紙面に報道されるところとなったのであります。 処で、私の高校時代においても、校内の売店にはそのような不届きの輩は歴然と存在しておりましたが、何故か内々に据え置かれていたのでした。
 今回のI高校の事件は09年に72人が、10年に2人が補導され、都合74人とのことです。でも考えてみれば学校側が09年に徹底して対処した証が翌年の2人に繋がったと考えるのが正しいのではないでしょうか。更に補導された生徒は既に全員卒業しており、この報道に現役の生徒や父兄の思いは如何許りかと危惧するのであります。
 私は何も監査委員会が公表した事を非難する者ではありません、非当事者に多大な迷惑が降りかかる恐れがある事を充分考慮した上での記者発表にしていただきたいのです。

2011/12/15

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