静岡県内・県外の政治経済ニュースに一言

天野進吾のコラム

2010年11月

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「竜馬伝」は終わった

 昨日をもって好評だった「竜馬伝」は幕を閉じました。文句はありませんが、この度のNHKの大河ドラマによって、それが史実としての「坂本竜馬」と誤解する人々は決して少なくないだろう。殊に終局の創作は、独り竜馬によって大政奉還がなされ、また慶喜の高邁な見地から「無血革命」がなされたと視聴者に媚する筋書きについては歓迎しませんでした。ただ福山雅治らの俳優人の名演技に拍手します。有難う。

2010/11/29

議員定数「削減」を声高に叫ぶ貴方へ

 前々回のこのコラムに県議会の「定数削減」について意見を申しておきましたが、その題材となった共同通信社の市町長へのアンケートの回答の中に、某市長の驚きのコメントが記載されておりました。
 「北欧のように、市議会は夜に開催、議員報酬は日当1万円」にすれば議会費の削減になるとありましたが、恐らくこの市長、「全国市長会の北欧視察」で聞いた金科玉条の情報であれば、敢えて披歴したのでしょうが、別に北欧の専売ではありません。フランスはじめ多くのヨーロッパの都市で取られている議会運営です。
 処で、議会の最大の責務は、市長を筆頭とする役人の皆様が誤りなき行政が展開できるよう見守り、同時に施策や指標を提示するところにあるでしょう。若し、議会を邪魔なものとして放擲するなら、忽ちの内に「役人天国」の社会が誕生致します。
 与えられて半世紀、未だ「民主主義」は未熟児の域にあります。このアンケートの回答にも如実に表れていると云うべきでしょう。

2010/11/28

どうする環太平洋連携協定(TPP)

 貿易自由化の流れは阻止できないと私も思います。殊に日本経済の低迷する今日、工業製品の振興を期する産業界では「関税撤廃」は焦眉の急であります。しかし、農水省には総理のTPP参加検討の表明以来、農水省には連日「TPP」反対の陳情が殺到している。
 農水省では仮に関税撤廃となれば農産物生産額は4兆円の減収と積算、民主党内部においても当然纏まらないのである。
 正直云って、日本の農業の大変革は決して遠くはない。半月ほど前、私は議長会で大阪を訪ねた折、「丸紅本社」の地下工場を見物させて戴いた。そこには「葉物」ではありますが、光触媒でしょうか水耕野菜が青々と育ち、別室ではレストランへ卸す業務が忙しそうでした。
 また10年ほど前になりますが、浜松のホトニクスの昼間社長が「近い将来、食料については心配ない」と言いながら光産業の将来を私に得々と話してくれました。1次産業として農業を考える前に、“1次、2次、3次産業を合わせた6次産業”と発想を転回する必要があります。

2010/11/27

「県会議員」の存在意義について

 今朝の静岡新聞に共同通信社が実施した全国首長アンケートの回答が報道されております。 それによれば、来春の統一選の改選議席が5議席削減されたことに、「不十分」との答えは凡そ4分の3、一方、市町議会も同様に、これからも削減を模索すべきとした回答がやはり4分の3でした。
 処で、この質問項目のうち「5減で74となった定数(県議会)についてどう考えますか」の問いに回答した全ての首長にお尋ねしたいのです。現行の定数「74」が既に5減して、69議席となったことをご存知ではなかったのでしょうか。若し誰かが指摘していれば新聞に掲載される以前に訂正されていたでしょうが。
 ついでに、質問項目のうち、「政令市に県議は無用か」の問いに11人の首長が定数見直しを、更に桜井島田市長ほか2名が県議不要と答えたと云う。
 この回答から、率直に云って、今なお「経済は一流、政治は三流」という嘗ての流行語の域を脱していないことを痛感しました。
 私達、政令市から選出された県議は「静岡県」の政治を担っているのであって、当該市政を担当する役割ではありません。政令市から選出されている30人の県議は誰も疑問に思ってはおりません。

2010/11/25

「天下り」への準備か・「かんぽの宿」の譲渡

 昨日の朝日新聞に「かんぽの宿不適切鑑定か」の見出しで国交省が調査に入ることを掲載しております。
 ご案内のように、かんぽの宿は全国で70の施設があるが、郵政民営化法によって12年までにこれを民間に売却することに決定。入札の結果、オリックス不動産に109億円で売却される処となったが、これを疑問視した鳩山邦夫総務相の英断で凍結され今日に至っている。
 この度、国土交通省は担当した不動産鑑定士20人以上から近く事情を聴く方針と云う。
 例を上げれば積算価格の最高・石川県の白山尾口の施設の積算価格12億4000万円が鑑定評価された結果、なんと6100万円、実に4・9%と途轍もない減額を見せているのである。また愛知県の「かんぽの宿三ケ根」は日本郵政公社の指摘を受け95%減額したという。
 実態調査をすれば、夫々の「お宿」は、云う程の赤字でもないし、杜撰な経営方針を改めれば、忽ちのうちに黒字化すると云う。
 この莫迦げた売却劇は担当者達の企画・演出であり、その向こうには、将来、自分達官僚が「天下る」企業づくりの一環であり、「オリックス」も候補のひとつに加えようとする算段ではないでしょうか。
 序に「不動産鑑定士」の存在意義をぶち壊すよう「親方日の丸」の姿勢はお辞め下さい。

2010/11/23

多忙にかまけ、ご無沙汰を

 この処、議長としての公務に忙殺され、このページもお休みが続きました。
 ヤフーの速報では、今朝、柳田法相が辞任の決意を固めたとのこと、真にお粗末の極みでありました。それにしても、柳田氏を躊躇させたのは、彼の進退の具合によっては、「自衛隊は暴力装置」の暴言を吐いた「陰の首相」仙谷由人官房長官はじめ馬淵国土交通相にも火の粉がかかることを斟酌したとの事、菅内閣もオチオチ出来ないところです。
 処で、最近、菅総理の陰は薄くなったように思えますが。若しかしたらこれこそが「内閣延命」の最善策かもしれません。
 就きまして、一言申し上げます。法務大臣は農水相以上に厄病の役職です。菅総理も早急に後任大臣を指名するでしょうが、充分考えてご指名を。嘗て自民党の法務大臣に指名された門外漢の女史が初議会でみっともない姿をさらけ、挙句の果てに更迭された哀れな法相を思い出します。せめて「三権分立」の意味を理解出来る方をご指名ください。

2010/11/22

末期症状に近い菅内閣

 ここにきて、閣僚の舌禍は止まるを知らずの感です。勿論、単に怪しいと云う言葉だけではなく、外交問題への対峙の在り様、内政の約束違反から国民に無理に繕う窮余の一策は屡々、敵陣営に指摘され、非難され、結果として思わざる表現が出てしまったのかもしれません。  柳田法相のアホらしい発言と淋しい弁解、「倫言汗の如し」と中国故事は我々に教えていましたし、貴方だって、最近まで何度も「舌禍」による大臣の辞任劇を見て来たところでしょう。 仙谷長官、貴方も殆んど柳田氏に近い無謀な発言と態度です。最近の貴方の言葉はどう考えても弁護士の言葉とも、考えとも思えません。第一、態度が悪い、答弁に際し、「仙谷総理大臣」と委員長に呼ばれたと新聞に掲載されておりますが、ドジな委員長も委員長だが、間違われて拍手を貰う日頃の態度に、大きな問題があるのです。
 哀れ菅総理、貴方の一寸した錯誤から、国民の脳裡に疑問をもたらし、その結果、その支持率は内閣の存亡を問われるまでに落ち込んだのでした。即ち「余命、幾許(いくばく)もない内閣」に転じてしまったのであります。

2010/11/18

悲しきかな中国・・アジア大会に見る

 若き時代、限りない憧れを抱いていた“まほろば”中国は今、何処に消えてしまったのか、寂しさを禁じえない。悠久の歴史の中に築かれた政治的思想や哲学、華やかな文学、美術など日本の発展に欠くことの出来ない「種子」を提供された中国であれば、如何なる政治路線を歩もうとも「中華」の誇りだけは失って欲しくなかった。
 過日の尖閣諸島の漁船衝突事件はもとより、現在広州で開催されているアジア大会も情けない限りである。昨日の48キロ級、女子柔道の決勝は「100人が100人」日本代表の福見が勝ったと今朝の報道は怒りのコメントでした。
 さて、今の中国政府の中枢部は何よりも国民の覚醒が恐ろしいのである。経済成長を楯に分厚い蓋で封をしてきた社会問題が一気に露呈され、クーデターの如き内乱に発展することを恐れているのである。
 それ故に中国政府は自国民に「媚」を売るのである、それによって国民の目を他国に逸らすのである、その対象は日本です。福見の敗戦もその長い延長線上にあると云えるでしょう。

2010/11/17

「みなおす会」の続きと菅総理

 弾む会話の中で、一人の友人が突然「菅さんは駄目だ」と言いだした。実は仲間の弁理士は若いころ同業の知人から「菅」という青年が国会議員に出馬するので協力して欲しいと依頼され、友人らとポスター張りなど一生懸命に手伝ったとのこと。その折に抱いた「恐妻家」の印象も好ましいものではなかったが、昨今の菅総理は真に鼻持ちならないと非難し、APECの首脳会議をみても「一言で云えばわが国は中国に舐められている」との怒りの発言が続いたのでありました。
 昨日、実りないアジア太平洋経済協力会議も終わりましたが、中露首脳との会談は結局、「握手」程度の会話、しかも双方が「あの島は俺達のもの」と子供の口喧嘩程度のジャブがかわされたに過ぎませんでした。それにも拘わらず総理は、・・もって「戦略的互惠関係」の構築ができた・・と自負し、記者会見場で「六方を踏む」姿に愈々、菅内閣も終わりかと秋の深まるを知るのでした。

2010/11/15

久しぶりの「みなおす会」

 「みなおす会」の意味は昭和37年に中央大学の弁論部に入会した仲間たちのグループ名であります。全員が男と云う訳ではありませんが、時に召集令状が届き、万難を排して出席してきましたので今回も多忙な日程でしたが出掛けた次第です。今回はわずか9名の参加ながら、豊富な話題と意気軒昂な仲間の生きざまに充実したひと時を過ごしてまいりました。
 国家公務員で活躍した友人は何と今、世間が非難する「天下り」の恩恵制度をフルに活用、自らの人生を謳歌していました。「弁理士」という職業は我々卒業時には殆んど関心なく、恐らくその頃の国家試験もまた、今日に比べれば遙かに容易だったと存じますが、その日本弁理士会の頂点を極めた友人もおります。
 また当時は花形「東映」に入社し、その後着実に出世し、退職後は頼まれて「アニメ」関連の企業に転身、現在は中国と共同で一大プロジェクトに挑戦、この3年間は北京に滞在し、本来は今日(13日)、中国へ戻る予定でしたがチケットを15日に変更したという。
 さて、最も深い「つき合い」の元小松島市長、元県議、元市議と同じ歴史を刻んだ友人は相変わらず元気一杯、我が道を行くの元気さでした。楽しい夫々の生き様でした。

2010/11/14

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