天野進吾の一期一会| 天野進吾のコラム(過去ログ)

天野進吾のコラム

2007年6月分

6月28日 久しぶりに奈良国立博物館を訪ねる
 私の長い政治生活の中で、常に異彩を放ち、関わりを持ち続けてきた服部和彦氏の将(まさ)に結晶ともいうべきイベントが、奈良国立博物館で開催されております。
 もとより殆ど無名の氏ではありますが、実は隠れた考古学の研究者として、また蒐集家としてその世界では夙(つと)に著名な方でありました。20年ほど前にご自宅を訪ねた折、足の踏み場もなく、古代の鏡が山積しておりました。嘗(かつ)ては役人にとって「服部和彦」の名前は恐ろしきものでした。半世紀も昔のことですが、市役所にあって「気に食わぬ」ということで日本刀をもって大暴れしたとも聞いております。私自身、時にその無頼漢ぶりを目の当たりにし、止めたこともありました。どういうわけかこの服部氏は私の前ではジェントルマン、何事も聞いてくれたのでした。
 この度、その服部氏の膨大な量の蒐集した品々の中から、仏教工芸の貴重な品々を奈良国立博物館に寄贈されたのでした。博物館側としてはその行為を顕彰すべく「古玩逍遥」のタイトルで堂々たる寄贈展を開催したのでありました。
 奈良駅に張られた「古玩逍遥」のポスターに書かれた服部和彦氏の名前は国立博物館に至るまでその道筋に、連綿と見続けることができたのでありました。

6月27日 北朝鮮の核施設の無能力化は信じられるか
 「憎まれっ子世に憚る」の代表的な北朝鮮が、ごねてごねて、遂にマカオの銀行から2000万ドルの資金を送金させた。その条件が核施設の無能力化だそうです。本当でしょか、些か眉唾の感がしないわけでもありません。若し本当に核施設を封印するというなら、もともといい加減な施設、昨年の地下核実験についても出まかせだったのではなかろうか。
  北朝鮮のことですから、近いうちに再び泣き言と嫌がらせが始まるような気がするのです。
 でも、本当に怖いのは、金体制が崩壊し、何百万の人々が難民となって日本に押し寄せる時です。「前門の虎、後門の狼」の心境は暫く続くでしょう。

6月25日 偽装ミンチ事件のいい加減さ
 苫小牧の食肉加工販売の「ミートホープ」が道警に摘発されて以来、その出鱈目な経営実体が次々と明らかにされてきました。中学を卒業して肉屋に就職、奉公の後、独立開業、爾来努力の甲斐あって大きく成長、将に立身出世の代表と思われてきた田中稔社長はここに到って「九仞の功を一簣に虧く」の譬えでありました。しかし、報道によれば以前からこの企業の違法行為については内部告発が幾たびかあったと云われております。農水省や道庁の担当者が若し責任ある姿勢をもって対処していればもっと小さな事件で済んだのかも知れません。
 荒野に放たれた田中稔が事業への研鑚以上に人間の研鑚に努めていればと、思わずにいられませんでした。

6月24日 会期延長で参議院選挙が日延べに
 果して安倍総理の強引とも思える国会の会期が延長され、その余波が到る所で生れている。既に街中に立つ選挙の掲示板には投票日の部分は白紙が張られている。開票事務を行う体育館は既にスポーツ大会に貸し出され如何ともし難い状況に陥っている街もあると言う。立候補予定者の事務所はさらにご苦労です、事務所開きの案内ハガキは刷り直し、事務員の人件費や経費は莫迦にならず、しかも自民党の候補にいたっては厳しい世間の眼差しに、更に根拠の解らぬ会期の延長とくれば、この選挙の帰趨は一層暗さを増すことになります。恐らく安倍総理は参議院選挙を持って総辞職の悲しい運命を辿ることになるでしょう。最後に自民党の牧野候補のご健闘をお祈りいたします。

6月20日 クールビズについて
 昨日から県議会の代表質問が始まった。知事はじめ答弁席の部局長も我々議員も何時もながら地味な背広ネクタイの定番スタイルです。ところが議場を一歩でれば当局の職員の姿はネクタイを外したフリースタイル、一方、議員側は相変わらずの背広姿、実は年取った議員連中には、どうにもクールビズに対応できない骨董的体質がその根底にあるからです。しかし、もっとひどいのは、国会中継に見る大臣の「クールビズ」です、質問する議員の背広姿に対し余りにも不釣り合いである、否、似合わない、何とか見られるのは安倍総理ぐらい。国会の質問戦はやっぱり背広でもいいじゃあないの。

6月17日 駿府城の再建は必要か?その3
 さて、お考え頂きたい3点目は、駿府公園が如何に私達の生活に密着しているか、広大な敷地が生み出す可能性、例えば「大道芸」の実施も本市の中心地にその舞台となる土地が存在するから実行できるのあります。恐らく浜松にとっておの城は寧ろ邪魔、その敷地が自由に利用できる土地であったならと考える浜松市民は決して少なくはないと思います。 町のど真ん中に広大な空間がある意義をご理解いただきたいと存じます。
 大規模災害が予想される本市であれば、当該地は市民にとって最大の避難地であり、救急本部が設置される場所になるでしょう。
 内堀を掘り、天守閣を建設してしまったなら、当該地は市民の土地ではなくなってしまいます。つまらないノスタルジアはそろそろ脳裡から消し去ったら如何でしょうか。

6月16日 駿府城の再建は必要か?その2
 処で、再建を期待する人々の多くが、本市の観光に資するものと考えているようですが、実際、観光の目玉として「お城」がその役割を担っている城は極く僅かです。
 戦後、日本の到る所で「築城ブーム」が起き「俺らが城」は見境なく建設されていきました。しかし、後にその選択が当該の市民に喜ばれている事例は殆どありません。近くは掛川城も建設当初は賑やかでしたが、最近では殆ど遠方からの観光客は見ることはありません。金のシャチホコで有名な名古屋城も、名古屋を訪れたついでに足を延ばすに過ぎません、凡そ観光として本当に役立っているお城は姫路と熊本ぐらいのもの、今更に300億円もかけて築城する意義を見出す事はできません、私としては「城址」としての駿府公園の継続を望みます。

6月15日 駿府城の再建は必要でしょうか
 再び駿府城の再建機運が市民の間に浮上してきたとは思いませんが、突如1000万円の調査費が6月議会に計上される新聞にありました。恐らく家康入城400年を記念しての前触れなき動機でしょうが、ご案内のようにこれまで、静岡市は八方手を尽して駿府城の設計図、絵画など城郭を認知できる材料を外国を含めて探索して参りましたが、残念ながら発見できずに今日に到りました。
 文化庁はこれまで、駿府城が歴史的に極めて重要な役割を担ってきた城であれば、いい加減な図面による再建は許可しないとの強硬な姿勢を堅持して参りました。そのことは市役所の関係者は充分ご理解のこととおもいますが、如何なる理由で多額の調査費を計上したのか私には理解できないところであります。  再建に対する疑問その1。

6月11日 ジャカランダのその後
 昨年来、4度目の報告となりますが、今年の冬を越えたジャカランダ(ロサンゼルスの街路樹)は今、大岩の小野寺さん宅の立派なお庭に植え替えられております。如何せん植木鉢では無理、何とか冬を越えることができたジャカランダのお世話をお願いした結果、小野寺さんが引き受けていただき、今、手厚い保護のもとにスクスクと背伸びしておりました。そんな嬉しい光景を、先ほど家内と見て参りましたので、最後の報告になると思いますが、敢えて記しておきます。

6月10日 首長の多選問題について
 突然「首長の多選」問題を取り上げたのは本日の静岡新聞に掲載された社説に接したからです。この課題は長い間、国、地方を問わず屡々論争されてはきましたが、その都度先送りし、今日に至っております。結論なき論議の続く所以は多くの場合具体的対象があるからです。正直、社説の「多選容認」の発想も今日の石川県政の継続を「是」としての前提があるからでしょう。ここでは石川県政の是非について論ずる場ではありませんので、所謂「多選」の功罪を指摘してみたいと存じます。
 米国の首長は最長2期8年です、しかし当該住民が希望するならば4年後に再選することはかまいません。その発想の根拠は「水が濁る」からです。勿論、何処までも清廉な政治家は決して少なくありません、石川知事もその一人と私は信じております。にも関わらず多選禁止は「ベター」な選択として多くの国々で選択されている制度です。
 更に今日の「小選挙区」への移行は現職有利の形態を構築しました。嘗ての幕藩体制のように容易に「反旗」を翻すことはできません。ですから仕方なく法律の「規制」が求められると私は考えます。

6月7日 コムスン」の事件から
 昨日からニユースの筆頭に取り上げられている訪問介護最大手の「コムスン」の犯罪について、私からも一言申し上げたい。
 今回、厚生労働省がとった措置は単にコムスンへの厳しい決断だけではなく、老人介護に関わる多くの事業所への警告であろう。実は本市においても嘗て特養ホームの不在職員問題が提起されたことがあったが、行政側の手薄となる調べをいいことに補助金の水増しは少なくない。今、コムスンの親会社、グッドウィルはこの局面において、看板だけを切り替え、事業継続を目論んでいるという。
 もとより福祉事業に情熱を持つ真面目な経歴のボスではない、会長折口雅博といえば風俗産業からの成り上がり、その気性は未だ消えることなくあらゆる事業に反映しているのである。

6月4日 このままでは惨敗か?参議院選挙
 本日、牧野たかお氏の選挙対策会議が予定されております。
 しかし、最近の芳しくない政界を反映して、極度に低迷する自民党支持率の状態は充分肯けるところであり、更に国民の無関心な参院選となれば、愈々、知名度にも覚束ない新人、牧野京夫氏の苦悩は計り知れないでしょう。
 勿論、自民、民主夫々が一人づつの候補の擁立であれば、二人区の本県では当落に関わりませんが、牧野氏の心配は暫く解消されないでしょう。

6月1日 泣いて馬謖(ばしょく)を斬らなかった安倍総理の責任 
 二日ほど前の夕食時、同行した仲間から「松岡農相の自殺」という驚きの二ユースを耳にした。昼間、ホテルのテレビに確か松岡農相の顔がちらっと映っていたが生憎中国語ですから、「なんだろう」と脳裡を刻んだだけだったが、この瞬間、合点が行った。
 「事務所費用」の悲しき言い逃れ、更に問われる緑資源機構問題、それは農相という立場ゆえの責任問題だけではなく、松岡議員自身の甘え、それを利用する連中との癒着が生んだ事件である。以前のホームページにも記載しておきましたが、答弁できない事務所経費問題が惹起された折、安倍総理は早々に大臣の罷免させれば、墓穴を掘ることにはならなっかた。いつに安倍総理の「ぼんぼん育ち」が松岡氏の悲しき運命を描いたものと思います。合掌

6月1日 一寸ご無沙汰しておりました
 月末までの4日間、友人らと中国の南部、香港の目と鼻にある小都市珠海(シュウハイ)を尋ねました。ボロ船で訪れたこの港町の不潔さは恐らく現地人でも嫌悪感を覚えるだろうと思われるほどの 酷さでした。
 処が海鮮料理を食べた後、走るタクシーの車窓には静岡市が惨めになるほど陰と陽の違いを見せる光景が展開、中国の「バブル」をこんな田舎にも、と驚くほど高層のビル群が現われてまいりました。
 実はこの僅かな中国滞在中、椿事と云うべき出来事に遭遇したのです。税関通過後、近くの観光案内所でホテルに予約、その際必要になった小銭として50元紙幣を差し出した処、受けた女性が蛍光灯にその紙幣を翳し、やおら私達に笑顔で「破り捨てる」ゼスチャーをするのです。私達はその意味が解らず、パントマイムよろしく真似をしてみると「透かし」に問題があるようだ。更にこれを綿密に調べるとナント偽札、「紙質」も「透かし」も僅かな違いだが、現地の人には容易に判断できる代物であった。日本では大騒ぎになる「偽札事件」もここではどうも日常茶飯事らしく、今、唯一の「土産」としてこの紙幣は私の手元にあります。

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